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琵琶湖で立命館大学とNPO法人が「ナノバブル発生装置」により水質浄化
実験をしていることは、数年前から新聞に掲載されており、私もその都度
その内容に関する所見をブログに記載しております。
今回は「水質浄化」ではなく「ヘドロの解消」が主な内容でした。
その内容では、「130日間の実験でヘドロ約60pがなくなった」との
記載になっています。
先のブログにも記載しましたが、技術の前提は
「理論なき実践は暴挙・実践なき理論は空虚」
ですので、その意味ではまず理論として、「ヘドロに溶存酸素を供給すれば
解消したり改善する」のは、既に約100年前から認識されており、それが現在
「食品排水」等の工場排水の浄化法である「活性汚泥法」の技術になっています。
従って、理論としても、実証としても結果が出るのは当然であり、これは
「ナノバブルでなければならない」、という事はなく、マイクロバブルでも
実施法によっては普通の「エアレーション・曝気」でも結果はでます。
なぜ、ナノバブルでなくてはならないのか?
その点が不明です。
「もし改善効率がマイクロバブルや通常曝気より格段に向上」というのであれば
その比較数値が必要ではないでしょうか。
弊社「グラナ装置」の気泡は単に「微細気泡」としていますが、通常は敢えて
マイクロバブルという単語は使いません。その理由は以前このブログに記載
しましたので、割愛します。
このグラナ装置の微細気泡は10年前に池の「底質・ヘドロ」改善効果の検証を
受け、その認証を受けています。
これは、当時香川大学と地元会社が、香川県の池で検証実験を1年間に渡り実施
したもので、実施後5か月間で「底質・ヘドロ」改善効果が顕著に表れ、その
内容が翌平成17年の「土木学会」で公表されています。
このように、グラナ装置は富栄養化水域の水質障害である、アオコ・藻類の増殖
悪臭の発生を改善するだけでなく、「底質・ヘドロ」改善効果も公的に認証
さてており、実際の導入先でも多くその効果が認められています。
富栄養化水質やヘドロに溶存酸素を供給すれば改善するのは分かっていても、実際に
実施すると、思ったような効果が表れないこともあります。
「気泡が小さければ小さいほど効果がある」と思い込んでいる人が多いとおもいますが
それは間違いです。
マイクロバブル・ナノバブルの装置開発者であれば、誰しもがぶつかる壁であり、
気づくことなのですが、
特に水質浄化の場合は、利用目的・対象水域により、気泡の大きさ・放出方法
が重要であり、「気泡が小さい程効果がある」ということではない。
ということです。
「より小さい気泡」を作るのが重要ではなく、「より効果がある気泡」が求められている
のです。その為には様々なバランスが必要となり、その技術的なバランスを掴むのが
難しいのです。これは理論ではなく、経験則(実践)の積み重ねでしか掴めません。
現実にある大学でナノバブルで池の浄化実験を実施したが、殆ど効果が表れなかった
という事例を聞いています。その原因が検証方法が悪かったのか実施方法が悪かった
のかは分かりませんが、事実は理解できます。
話題を新聞内容に戻しますが、「ヘドロ約60pがなくなった」というのも、水質浄化の
プロであれば、誰でもにわかに信じられないでしょう。
減少し、改善する事は正しいですが、池のヘドロは柔らかい場合は、台風や大雨の際に
大きく移動するため、「底なし水槽」での実験であれば、ナノバブルでの解消よりも
移動した内容が多いとも考えられます。
新聞やテレビは目新しい出来事や新しいとされる事をセンセーショナルに表現
する事が多いですが、既に実証されている事や理解されている事を「新たな技術」
のように世に出すことは如何なものかと思います。
ただ、池の水質浄化や水質環境の問題点が多くの人の目につき、問題意識や
興味をもってもらう「動機づけ」になることは良い事だと思います。
何れにしろ
グラナの微細気泡は10年前に「底質・ヘドロ」改善効果も公的に認証されており、
導入先の池でも認められています。
池のアオコ、藻類、悪臭の発生には
国交省「ネティス」登録
UTK式微細気泡対流攪拌装置
水質・生物活性化装置「グラナ」
ホームページはこちら
http://www.utkgrana.com/
<お問い合わせは>
製造元:株式会社UTK
п@06-6363-5710
e-mail tanaka@utkgrana.com
担当:田中
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